肥満糖尿病予備軍、軽度の糖尿病患者の場合、体重減少は糖尿病予防や治療の第1歩。なので、ダイエットは基本中の基本となります。細胞が本来持っているインスリンの感受性を回復させ、正常な血糖値に抑制するためには、まず体重を減らすことから始めます。
日本人の場合、体重が5kg減少すると、インスリンの感受性や血糖コントロールが、明らかに改善することが期待できます。減量は、食事療法と運動療法の組み合わせで行うと、無理なく効果的にすすめることができます。
基本的には、食事療法で摂取エネルギーを減らしつつ、運動療法で代謝改善を進めてゆきます。すると太りにくい体質に。
減量に成功しても血糖値等、症状に改善が見られない場合や、減量自体がうまくゆかない場合は、補助的に薬物療法を実施することがありますが、肥満糖尿病の場合、だいたい減量のみで解決してしまいます。
美容目的のダイエットとは違い、一気の減量を目指すのでなく、短期長期の対策を組み合わせる2段階方式が無理なく減量できてオススメです。短期で効率よく減量できるポイントまで下げ、あとは長期で気長に、確実に減量を進めます。
短期プラン
1日の摂取カロリーを「標準体重×20キロカロリー」程度に抑え、2~3ヶ月で3~5kgの減量をめざし、運動は補助的に。
長期プラン
1日の摂取カロリーを「標準体重×30キロカロリー」程度に抑え、毎月1kg~の減量を目標にします。このとき、運動量は短期よりも多く、1日最低 200~300キロカロリーの運動を日課に。
最終目標
BMI 20~24kg/m2 程度を目標に。
減量は手段にすぎません。効果的な方法と心得てください。目的はあくまでも血糖値を正常範囲にキープすること。また目標達成後、気を抜く人が多いのですが、体重と血糖値を好適な範囲に維持できるよう、努めることも大切です。