糖尿病がインスリンの不足や欠乏が直接の原因です。インスリン不足の状態では、ブドウ糖をはじめとする栄養はエネルギーとして十分活用できなくなります。結果、細胞は栄養不足に。
しかし、ブドウ糖自体は生産されますから、血液中に使われないブドウ糖がどんどん増えてゆきます。「高血糖」とはそんな状態。放置しておくと合併症の発症を招いてしまいます。
食事療法の重要性はまさにここにあり、食べ物の質と量をコントロールすることで、必要な栄養が不足しないよう供給することが目的です。栄養バランスが十分で、その人にあったエネルギー量の食事に切り換えるのが食事療法の基本です。
糖尿病の段階にもよりますが、食事療法は一番効果のある方法の一つです。また、他の治療法と併用することで効果的に改善を進めることもできます。ここで言う食事療法は、特別な食事のことではなく、1日の摂取エネルギー量を制限するというアプローチです。
摂取エネルギーを制限したうえで、「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」の三大栄養素、身体の維持に必要なビタミンやミネラルなどを過不足なく供給できるようにします。
ここで重要なのは、それまでの食事の偏りを改めることになります。時には個人的な好みにバッティングすることもありますが、健康的でバランスのよい食事にすることは糖尿病治療だけでなく、健康全般にとって大きな意義があり、糖尿病ではない人の生活習慣病予防、健やかな生活のための健康食としても良い方法です。