低血糖は、薬物療法をしている人の多くが経験しています。警告サインを感じた段階で、適切に対応すればそれほど恐しいものではありません。しかし、放置して自然回復するものではありませんから、普段からの準備と心構えが重要です。
高度の低血糖を一度起こした患者は、次の低血糖で「警告サイン」が出ないまま、突発的に意識障害を起こす可能性があります。ただし、1~2ヶ月の間、低血糖を起こさないように注意すれば、この種の症状は軽減してゆきますので、低血糖状態をたびたび繰り返さないように気をつけなくてはなりません。
低血糖時の対処法
①低血糖の警告サインを自覚したら、速やかにブドウ糖を10~15g嚥下(飲み込み)
②その後しばらくは安静に。余裕がある人は血糖値を測定、低血糖状態を確認
③15分ほど待って回復しない場合は、同量を追加する
以上はアラーム症状を自覚できた場合の対処です。しかし、いきなりの意識障害では、自分では何もできなくなります。その場合は、周囲の人の処置に期待するしかありません。家族や職場であれば、日頃から周囲の人に対応方法を伝えて、万一の場合の対応を依頼しておきます。
意識障害では、すでに嚥下自体できない可能性大ですから、ブドウ糖水やグルカゴンも注射を行います。5分以内で回復しない場合は、主治医に連絡を取り、救急車を要請します。
低血糖は、気をつけていても、いつどんな時に起きるかわからない厄介な症状です。最低でもブドウ糖と、連絡先や対応手順など詳細に記したメモをは常に身に付けておきましょう。