糖尿病があるとストレスの影響は健康体よりゲインが大きい傾向があります。また、影響範囲も広くなりがちで思わぬ影響になり要注意。
糖尿病におけるストレスと推移の例
・ストレス→血糖値上昇
・ストレス→解消のために過食→血糖コントロールが崩れる
・ストレスが原因のうつ状態
・QOL障害によるストレス(QOL:quality of life=クオリティー・オブ・ライフ。生活の質、生活の満足度、幸福度。)
糖尿病は治療の難しい病気であるというのが一般的な認識ですから、糖尿病との診断を受け、抵抗無く受け入れられる人は少数です。たいていの場合、落ち込んだり怒ったり否定したりして、現実に抵抗しようとします。
しかし、時間が過ぎると冷静さを取り戻し、自分が糖尿病であることを認め、治療に取り組むようになります。
QOL障害によるストレス
「食べたいのに食べられない」「定期的な通院」「薬物療法をしている場合の低血糖」「合併症がある場合の症状」などがQOL障害。克服にいたるプロセスは、怒りや否認などの抵抗→あきらめ→現実と真剣に向き合う、というのが一般的です。
つまり「糖尿病を受容する」「糖尿病とつきあう」ということです。
糖尿病によるうつ状態とは反対に「うつによる糖尿病」というケースがあります。うつ状態にある人は、空腹時血糖値が正常でも食後血糖値が高くなりやすく、正常な血糖変動であっても血中インスリン濃度が高いことが判明しています。
研究によれば、うつによる血糖値が上昇の原因は、インスリン抵抗性にあることがわかっています。うつから糖尿病になる人の多くは、血中インスリン濃度が高い「高インスリン血症」の状態となっています。
この状態の人は、インスリン量は十分分泌されていますから、まずうつの治療が優先的に行われます。そして、うつの治癒に伴い血糖値も正常範囲に納まるようになります。